「あの娘はまだ眠っているのか」 部屋に少しクセのある低い声で話しかける男。 「はい、カドネ様。ですが、もう少しでお目覚めになると思われますよ」 部下らしき男が答える。 「そうか、ご苦労。すこし休んでいいぞ」 カドネと呼ばれたその男は立ち上がった。 「カドネ様はどうされます?」 部下も立ち上がる。 「俺はあの娘を見てこよう」 「くれぐれも気をつけてください。暴走すればここが壊れます」 「それは俺が一番わかっているだろう」 口に微笑を浮かべながら、カドネが話す。