Bloody Alice



あたしは、仕方なく本を読み始めた。

すると、流奈があたしの顔をまじまじ見てくる。



「な、何?」



あたしが恐る恐る聞くと、流奈は、あたしのメガネを奪い、前髪を横に分けた。


「やっぱり、美人じゃん。」



「は、はぁ?!」

「それに………伊達メガネだし。」




流奈は、何もかもお見通しのような顔をしていった。