第1話 地味子の裏   

           ♠有朱side♠


長い金色の髪をまとめて、上から黒いおさげのウィッグをかぶり、制服を着る。


もちろん、スカートはひざ下。


丸いメガネをかけて、深呼吸をする。




「はぁ、バレないように静かに、存在を消して過ごす!」





あたしは、深田有朱。高校2年生。
今日から、新しい学校へ行く。


なぜこんなに地味になっているのかというと、あたしには、決して言ってはいけない秘密があるから。


それは、後ほどね!