みんなが帰った後、3年5組の教室には杏奈と美穂だけになった。

「杏奈?」

「ん?」

「だれ?好きな人。」

「誰でしょうか笑」

「ごめん。わかった笑耳貸して」

「うん?」

コショコショ

「あってた?」

杏奈は顔を真っ赤にしながら、頷いた。

そして、か細い声で

「なんでわかっちゃったの…?」

と聞いた。

美穂は

「まぁ、まず杏奈と話す男子なんてそうそういないからね笑」

「あ、そうか笑」

「さてと、明日頑張りますかね!」

「うん!繁盛するかな?」

「そりゃまぁね。姫がいるしね?」

「もう!美穂!」

「ごめんごめん!」

するとしまっていたドアが
ガラガラガラガラ ガタン

「よぉ!終わったか?」

「え?恭太?」

「蓮也…?」

「よ!」

「先帰ってていいって言ったじゃん…」

「こんな遅い時間に一人で帰らせるかっての笑」

「そうそう!一応、美穂の彼氏だからね?俺笑頼りないかもしれないけどさ」

「そんなことないよ!」

「いちゃいちゃすんなよ笑杏奈。帰ろ?」

「う、うん!」

「じゃあな、おふたりさん!」

「ばいばい。美穂。恭。」

「「ばいばーい」」

「うん!」