一週間ほど立って、委員が発表された。
「団委員長、下田順俊!」
「はい!」
ぼくは去年、学年の委員長だった。
なので、みんなに期待されていたんだが…
本当に団委員長になってしまうとは…
「団副委員長、大野蒼美!」
「はっ?!は、はい」
……ん?大野さん…?
今年入ったばかりなのに…?
「では委員長に一年の目標を発表してもらいましょう」
「今年、僕達の学校は創立250周年を迎えました。なので、この一年間を今までにない、輝かしい一年にしたいです。」
ワーワーパチパチ…
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「やっぱり下田だったな!」
「下田、頑張って!僕達も手伝うから!」
「うん、ありがとう」
集会が終わった途端、クラスメイトや後輩たちが一斉に駆け寄ってきた。…が…
ぼくはそれどころではなかった。
なぜ入ったばかりの大野さんが副委員?
家についても、この悩みはきえなかった。