ーーー「山城 梓菜さん。3番診察室にお入りください」
と、放送が流れた。
とっとと終わらせて薬もらって帰ろう…と思いながら
ガラガラ「失礼します」
「こんにちわ」
と言ってきたのは若そうなお医者さん。
医者っておじいちゃんってゆうイメージがあったんだけど…
なんて1人で思っていた
「あずなちゃんだね。今日はどうしたのかな?」
「あ!えっと…微熱が続いてて……頭も痛くて腰も痛くて……」
なんてあやふやな説明をしていると、何やら先生が難しそうな顔していた。
「そっか。じゃあまず、聴診はじめるね」
若い先生に見られるのってなんか嫌だな…
「…服…あげてくれる?」
「あ、はい!」
緊張するなぁ…
先生は真剣な眼差しで音に集中していた。
「ん、いいよ。次は喉みるね!あーって声出して」
「あーっごほっっ」
アイスの棒のようなもので舌を抑えられて苦しい…
「はいいいよ。ごめんね苦しかったね」
「…いえ」
先生が何か考え事をしてたから、もう終わりかなと思って立ち上がったら
「まだ終わってないよw」
と笑いながら腕を掴まれて席に戻された
まだって…風邪じゃないの??
「…ちょっと気になることがあるから採血するね」
ん?さいけつ??
「さいけつって何ですか?」
何だろう…
そしたら先生は
「やったことない??大丈夫だよ。心配しなくて」
って微笑みながら言ってきた。
看護師さんに腕をゴムみたいなやつできつく縛られて手を台の上に乗せられた。
今から何するんだろ…
初めてなことだったから不安で仕方ない。
そわそわしてると
看護師さんに
「不安?」と聞かれた。
「はい…かなり」
「んふふ…大丈夫だよ!須藤先生優しいから」
あの先生須藤先生って言うのか…
