王子様は隣のあいつ


そんなまなの姿をみたママは


「まなは陽平くんの事が好きだったんだね」

「そうなの?人を好きになるとこんなに苦しいの?」


「そうね~、楽しいことばかりじゃないわ」

まなの頭を撫でながら優しい声で言った


「相手の一言や態度で嬉しくなったり、傷ついたり、落ち込んだりそれが恋かな」


昔もよく泣いとき、困とき、悩んだときにママは''大丈夫だよ,,って優しく頭撫でてくれたっけ


そんなまなの気持ちがわかったのか


「昔もこうやって良く泣いてたわね」


「うん」


「まなは産まれたときからず~っと陽平くんと一緒だから、それが当たり前で、自分の気持ちに気づかなかったんだね」


「まなこれからどうすればいい?」


ママに聞いても答えが出ないのはわかっていた


でも誰かに聞かないと自分の気持ちの整理がつかなかった