程なくライブが始まった。
中川の知り合いの出番は2番目。
まずは始めのバンドを見る事になる。
そのバンドはと言えば、ロックと言うよりポップな感じだった。
何より上手い。少なくとも俺達の数倍上手い。
数曲が終わり、いよいよお目当てのバンドの登場。
ロックだ。歌詞はもちろん日本語だが、全く気にならない。
ボーカル・ギター2・キーボード・ドラムという5人編成。
俺達のバンド構成に近いが、キーボードがあるだけで随分サウンドが変わるもんだ。
後から聞いた話しだが、彼らは自主制作のCDまで作っているらしい。
俺的にはやはりベースを見てしまう。
スラップが嫌味にならない程度に溶け込んでいる。
中川は、もしかしたら俺にこれを見せてビートルズだけでなく、色々やった方がいいって無言で言ってるように思えた。
(俺達が出れるかどうかの答え)
なるほどな。要は今の俺達のテクニックでは人前ではまだまだって訳だ。
出るようにするなら、もっともっと演奏の腕を磨かないとって事か。
中川よ、それならそうと言えばいいのに。
まぁ、こうして自分達以外の人の演奏を見るのは、確かに勉強になるな。
※※※※※
ライブハウスからの帰路。リクが思いもよらない提案をしてきた。
「僕さ、今日ライブを見て思ったの。ビートルズのコピーも大事だけど、オリジナルもしたい。変かな」
さすがのリクも、このままじゃダメだって思ったんだろうな。
五十嵐が言う。
「ほらぁ、やっぱりオリジナルしようよ。ね、部長」
「ま、いいんじゃないか。中川はさ、作曲とか出来そうだけど。リク、作詞出来る?」
「え、僕?詩とか書いたことないよ」
「そんな事無いんじゃないか。書いてみろよ」
「そんなー」
どうやら来年に向けての、大きな宿題が出来たようだ。
五十嵐が言う。
「大晦日ってみんな何か用事ある?」
一同に首を横に振る。
「じゃあさ、私の家で年越しする?」
『断る理由は見つからないし、まぁいいかな』
『うん、いいと思うよ』
全員一致で、五十嵐の提案で大晦日はその家で年越しをする事になった。
中川の知り合いの出番は2番目。
まずは始めのバンドを見る事になる。
そのバンドはと言えば、ロックと言うよりポップな感じだった。
何より上手い。少なくとも俺達の数倍上手い。
数曲が終わり、いよいよお目当てのバンドの登場。
ロックだ。歌詞はもちろん日本語だが、全く気にならない。
ボーカル・ギター2・キーボード・ドラムという5人編成。
俺達のバンド構成に近いが、キーボードがあるだけで随分サウンドが変わるもんだ。
後から聞いた話しだが、彼らは自主制作のCDまで作っているらしい。
俺的にはやはりベースを見てしまう。
スラップが嫌味にならない程度に溶け込んでいる。
中川は、もしかしたら俺にこれを見せてビートルズだけでなく、色々やった方がいいって無言で言ってるように思えた。
(俺達が出れるかどうかの答え)
なるほどな。要は今の俺達のテクニックでは人前ではまだまだって訳だ。
出るようにするなら、もっともっと演奏の腕を磨かないとって事か。
中川よ、それならそうと言えばいいのに。
まぁ、こうして自分達以外の人の演奏を見るのは、確かに勉強になるな。
※※※※※
ライブハウスからの帰路。リクが思いもよらない提案をしてきた。
「僕さ、今日ライブを見て思ったの。ビートルズのコピーも大事だけど、オリジナルもしたい。変かな」
さすがのリクも、このままじゃダメだって思ったんだろうな。
五十嵐が言う。
「ほらぁ、やっぱりオリジナルしようよ。ね、部長」
「ま、いいんじゃないか。中川はさ、作曲とか出来そうだけど。リク、作詞出来る?」
「え、僕?詩とか書いたことないよ」
「そんな事無いんじゃないか。書いてみろよ」
「そんなー」
どうやら来年に向けての、大きな宿題が出来たようだ。
五十嵐が言う。
「大晦日ってみんな何か用事ある?」
一同に首を横に振る。
「じゃあさ、私の家で年越しする?」
『断る理由は見つからないし、まぁいいかな』
『うん、いいと思うよ』
全員一致で、五十嵐の提案で大晦日はその家で年越しをする事になった。
