「ふー。これで全部か。 朝から良い仕事したぜ!」 「お皿4枚並べただけでしょー ま、ありがとね」 「あー。傷が痛む-。」 そう言って手を振っているたっくん。 たっくんの手の甲には大きな傷がある。 まるでナイフでえぐられたかのような。 本人もみんなもその傷の理由を知らない。 お父さんは知っているみたいだけど、 私達に教えてくれない。 教えてくれたっていいのになー。 と思っていると、 「おっはよーー!」 と、元気な声。