12月25日


「ふー。これで全部か。
 朝から良い仕事したぜ!」

「お皿4枚並べただけでしょー
 ま、ありがとね」

「あー。傷が痛む-。」

そう言って手を振っているたっくん。

たっくんの手の甲には大きな傷がある。

まるでナイフでえぐられたかのような。

本人もみんなもその傷の理由を知らない。

お父さんは知っているみたいだけど、
私達に教えてくれない。

教えてくれたっていいのになー。

と思っていると、

「おっはよーー!」

と、元気な声。