不器用御曹司と初めてのロマンスを




私の本業は、童話作家だ。


空想壁があった私がそれを言葉にし、応募すると児童書コンクールで優秀賞をとり、童話作家になった。


そして、この『スナック遊』は、ずっと店を持ちたがってたママのためにその時の賞金と貯金を合わせて開いた。


ママの凝った料理が瞬く間に広まり、結構お客様が入ってくるようになった。


その時から手伝っていたのだが、接客ではなくキッチンだった。


ママが風邪の日にしょうがなく接客をしてから何人かに気に入られてしまった。


『話聞いてるだけでいい』と言っていたママの言葉とは違い、実際はセクハラが多いんだけど。