オールバックの髪型では、端麗な眉が寄せられた眉間が丸見えだ。 それに加え、高い身長から見下ろされ見えない威圧感や圧迫感を感じてしまう。 「『でも』なんだよ」 「い…家に入れません」 「は?なんで?」 眉をひそめたイケメンに詳細を話す。 その間に高そうなシワひとつないスーツで隣の古びたブランコに腰をかける。 …似合わない。 「じゃあ、あんたの母親来るまでいっしょにいてやろうか?」 「…え?」