「おい!」 その低く這うような声にビクリと驚く。 「こんな夜中に女一人で危ないぞ」 声のした方に顔をむけると視線の先にいたのは鋭い目をした端正な顔のイケメン。 「う、あ」 やめてほしい、本当に。ただでさえお客さんでない異性と話せないのに。 サプライズというスパイスを加えたイケメンなんて。 「おい、聞こえたのか?こんなところで女一人は危ないと言っているんだ」 「あ、聞こえてます……で、でも」