──さて。昼休み。
俺はベンチで日野ちゃんを待っていた。
いやまず来るのか?俺さっき教室で日野ちゃんから返事貰ってないぞ。最終的には日野ちゃんの無視で会話終えたぞ。
でも来るだろさすがに。理由聞きにくるよ普通は。さあ来い。
……つまり俺の頭の中はパンク寸前、心臓は故障しそうな程緊張状態だった。
ざっと葉を踏む音が聞こえて顔を上げると、俺を睨み付けた日野ちゃんがやって来ていた。
「日野ちゃん久しぶり」
「日野雄大久しぶり」
「まあ隣座って下さいよ」
「嫌」
短く断られる。
俺の正面に立ち尽くしたまま尚も俺を睨み付けている。
でも俺としては久しぶりに〝日野雄大〟という呼び方をされたことすら嬉しかった。
しかし日野ちゃんの方は全くそんな思いはないらしく。
「あんた何勝手に別れてんの?誰が別れて良いって言った?」
日野ちゃんは友達思いだけど、その優しさはズレてんだよ。
まあでも今はそれは関係ない。それは田嶋さんの方に任せるとしよう。
「悪いけど、やっぱり俺、惚れた子としか付き合えないみたいだ」
「あんたの気持ちなんか聞いてない」

