誰も居なくなったベンチに腰かける。 ギシ、と小さく音がした。 小さく溜め息を吐き出す。 「大丈夫。……これで、いいの」 呟いた一人言は、自分に言い聞かせる言葉。 そうでもしないと、もう駄目だった。 だって今さら私は間違っていると思ったって、もうどうにもならないんだ。 ひかりは素敵な子だもん。 最初は〝好きでもない子〟でも、付き合ってるうちにきっと日野雄大はひかりのことをちゃんと好きになるよ。 ……そうに、決まってる。