ベッドの上でそんなあおいの姿をぼんやり眺めていると、スマホがブーブーと音を立てた。

あおいが「うるさいねん、集中切れるわ」と怒る。なんで俺が怒られるんだ。


メールだ。

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雄大くん!
麗子だけど久し振りに会わない?
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内容だけ確認すると、電源ボタンを押してスリープ状態にした。


「あれ?返信せえへんの?」
「いいんだよ別に」
「どうせまたマダムやろ。ええで別に会ってきても。お小遣い貰ってきいや」


ニヤリと笑うあおい。シャーペンを持つ手が止まっている。


「ほんま年上キラーやでな。ちゃっかり綺麗な人ばっかやし」
「……うるせえな。最近会ってねえよ」
「えっ!?なんで!」


とうとうシャーペンを手から離してこっちを向いたあおい。

女の話になるといつも興味津々だ。
……これだから童貞は。