「二人は本当の兄妹のように……いえ、今思ったら雪那にとってはそれ以上の存在だったと思うわ」 きちんと聞かないとって思うのに、頭は相変わらず混乱したままで。整理できない。 それでも話続けてくれている日野ちゃんのお母さんを、精一杯見つめる。 「あの……お兄さんは、どうして……?」 分かっている。 死因を遺族に尋ねるなんて、失礼だと。 悲しませるということは分かっていたけど、聞かずにはいられなかった。 「……自殺よ。自分の部屋で、首を吊ったの」