だから。
だからね日野雄大。
「私いつか絶対日野雄大に告白するから」
日野雄大の奥で、窓の向こうの木が風で小さく揺れる。その小さな動きさえ、尊いと思う。
「好きです付き合ってください。って……言う、から……」
日野雄大、あんた一人前に進むのはずるい。
私だって前に進む。私だって強くなる。
「そのときは、うん、って……言ってくれる……?」
日野雄大は私の頬に手を添えて、私の顔を覗き込む。そして柔らかく笑った。
「……日野ちゃんらしくない。俺は奴隷なんだから、命令しろよ」
私の溢れた涙をそのまま拭ってくれた日野雄大の目も、今にも涙が溢れそうだ。
「……そのときは、うん、って……言え」
ぽたり。と、その瞬間に溢れた。

