次の日も私は変わらず、日野雄大のお見舞いに行った。
だけど私の心は、昨日より確実に強くなっていた。
「日野ちゃんやっほー」
私の姿を見つけると日野雄大は途端に笑顔になって、ベッドから腰を上げる。
その笑顔が好きだ。どうしようもなく。
「日野雄大やっほー」
同じテンションで私も右手を上げて日野雄大に返した。
いつも通り白いベッドの横に椅子を置いて座る。
「今日の学校はどうだった?」
「今日は体育のバスケで圧勝した」
「おお、良かったじゃん」
「まあ得点したの、ほぼひかりだけだけど」
日野雄大は苦笑いを溢してから、俺も早く退院して学校行きたいな、と漏らした。
日野雄大の経過は良好で、春には退院できそうだという。あと少しだ。
「ねぇ、日野雄大」
「んー?」
日野雄大はぼんやりと窓の外を眺めている。
ここから見える木は、春になると綺麗な桜を着けるらしい。

