その日は田嶋さんとあおいが始業式が終わったあとにお見舞いに来てくれて。一緒に担任の先生も来てくれた。
田嶋さんは相変わらずあおいに突っかかって突っかかられていて。
あおいは相変わらず終始馬鹿で。
先生は優しかった。早く元気になって学校に来い。と。
それだけで俺は充分幸せだった。
もうそれ以上なんて望んだらいけないとも思っていた。
だから、だから。
「日野くん!実は今日はサプライズゲストが来ております!」
「おう雄大!ほんまはずっと会いたかったやろ!心臓止まっても知らんぞ!」
二人のそばで担任の先生は呆れたように笑っていた。
俺は本当に、良いんだろうか。
こんなに幸せを感じて、許されるんだろうか。
一番会いたい人に会えるというのは、この世で一番の幸せだと思う。
「……日野、ちゃん」
戸惑いながら初めて病室にやって来た、俺の一番大切な人。

