それからは、田嶋さんやあおいや他のクラスメートも、先生もお見舞いに来てくれた。
俺は自殺未遂をしたわけだから、そこだって当然尋ねられた。警察にも尋ねられた。
「たまに屋上でぼんやりすることがあって、その日もそうだった。怖いもの見たさで自分から柵を越えたけど、全然死ぬ気はなかった。運悪く足が滑っただけ」
誰に対してもこう答えた。
当然誰もそんなのでは納得いかなくて本当のことを言えと何度も言われたけど、本当なんだから仕方ない、と頑固に貫いた。
ようやく最近はその騒ぎも落ち着いて来た。
まあ学校からしてみれば、良い迷惑だっただろう。来年は受験者減るかもな。
そういえば今日は始業式だった気がする。
当然俺の怪我はまだ直っていなくて、起き上がることはできるようになったけど、移動も車椅子の日々。
「はぁ……」
ベッドに横たわった状態で窓の外の景色に目をやりながら、小さく溜め息をついた。
日野ちゃんはやっぱり、一度も来ない。来ていない。……当然か。

