「日野ちゃん、俺たちは、一生、このままか……?」
「当たり前でしょ」
「もう一生、元には戻らないのか?」
「……だからそうだって!」
もう嫌だ。
こんなやつ、消えればいい。
今日は随分風が強く、冷たい。
小さく雪が降りだしてきた。
数日前の私たちは、スキーやスケート、初詣やイルミネーション、デートの予定を立てて微笑んでいた。
その数分後に、全ては壊れた。
もし事実を知らないままでいたら、私たちはあのまま幸せだったんだろう。
もうあのデートの約束たちは、何一つ叶うことはない。一生だ。
「……あんたが変わりに死ねば良かった」
私は十年前から何一つ成長していないらしい。
「お父さんやお兄ちゃんの変わりに!あんたが!」
これじゃ、十年前の繰り返しだ。
「もう私の前から消えてよ!」
……私は、どうして同じ過ちを繰り返すんだろう。

