日野雄大はクラスで一番性格が悪い



ぼんやりと日々が流れていく。
それはまるで空っぽだった。


私と日野くんの間には、会話は一切無くなった。目も合わせなくなった。席が前後だろうと関係ない。

そんな私たちに、ひかりやあおいくん、それにクラスの皆も気を使ってくれているのは、ひしひしと感じる。

それを申し訳なく思うんだけど、どうしようもできなかった。


だって、私たちはもう一生このままなんだ。



「皆、二学期お疲れさま。良い冬休みを」


担任の先生が教卓でシンプルに挨拶をして、二学期が終わった。

今日は終業式だった。
そして、クリスマスイブ。

……十二月二十四日。
日野くんのお父さんと私のお父さんの命日だ。


毎年のことだけど、この日は祝えない。
家に帰ったらすぐお母さんとお墓参りに行く予定。

足早に教室を出た。



「日野ちゃん!」


その声は、唐突だった。数日ぶりだった。

正門をくぐって校舎を出ようとしていたところで、懐かしいその呼び方。


振り向いて日野くんの真剣な眼差しを目にしたとき、不覚にも私の胸はときめいた。