そのうちに日野雄大は、私の後頭部に手をやって、もう一つの手は、私の座るベンチの背もたれに。 ギシ、と音を立てた。 長くて、甘くて、深くて、幸せで、悲しい。 そんなキス。 ……一体どれ程の時間、そうしていたんだろう。 分からないけど、お互い夢中でそうしていた。 唇が離れたとき、私も日野雄大も、呼吸が乱れていた。 そして、私も日野雄大も、涙は堪えきれなかったみたいだ。