……なんともナチュラルにお家へのお誘いを受けた。


この女慣れしてる雰囲気が生意気なんだよなー。
いつも日野雄大の調子に飲まれてしまうというか。


「いいけど、あんま触って来ないでよ」
「あんまってことはちょっとは良いってことだよな。なら大丈夫、ノープロブレム」


何処が大丈夫なんだろう。
思いながらも、二人で帰路を歩き続ける。


日野雄大の家って初めて行くなあ。


「日野雄大の家ってどんなの?」
「どんなのって……?」


日野雄大の家へ向かう電車の中で、聞いてみる。

日野雄大は困ったように首をかしげた。