次の日、教室に関西弁の男の子がやって来た。……怒り狂った様子で。
「おいこら雄大!ふざけんなよ!何やねん電話してきたんはお前やんけ!無事ひっついたからって俺はもう用無しか!俺との電話切る余裕もない程ラブラブですってか!電話の向こうで愛の言葉聞かされるこっちの身にもなってみろや!……ふざけんなよおお!」
この大きな声と、関西弁と、言ってる内容。
全てが教室の皆の注目を引くものだった。
この人の言ってることを整理して考えてみると、どうやらこの人は昨日私が日野雄大に告白していたときの日野雄大の電話相手らしい。
……そうか。そういえば、聞かれてたんだ。
「ちょ、あおい。うるせぇよ」
「何を冷静に……ああっ、日野さん!」
日野雄大に注意されてまた怒り狂い出した彼は、私と目が合うと、拝み出した。
……何この人こわい。
日野雄大に助けを求めて見つめると、眉を垂れ下げながら謝られた。