日野雄大へ気持ちを伝えるのに、背中を押してくれるのがひかりになるとは。
だけど嬉しかった。
昼休みはもうそんなに時間はない。
だから無我夢中で走った。
走ったところで……日野雄大がまだあそこに居るかは分からないけれど、私の頭の中には日野雄大に伝えなきゃってことしかなかった。
ねぇ、日野雄大。
素直じゃなくてごめんね。
だけどもう一度、チャンスをくれる……?
「日野雄大!」
息を切らしていつもの場所にやって来て、ベンチに座ったままの日野雄大を見つけた。
日野雄大は私と目が合うと、ぱちぱちと瞬きを繰り返す。
耳にスマホを当てていて、誰かと通話中だったのかもしれない。だけどそんなことに構う余裕もなくて。

