その夜、私はまだ今日のことが信じられなくてベッドにうずくまってた。
初めての恋。初恋ってこんなあっけなく終わるもんなんだなぁ...って。

今日廊下ですれ違って見かけたななこちゃん...。
すごく可愛かった...。
みずきにはあんな子がお似合いだなって...

でも私はどうしても...どうしても信じたくなくて

「ちょっといいかな?」
「みずきって、ななこちゃんと付き合ってる?」

なんてLINEをしてしまった...
しばらくして、

「なんで知ってんの!?」
「あのブスだな...。」
「かわいいだろーw」

(ズキン...)
自分から聞いといて何傷ついてんのよ...

「ブス!?ひーちゃんだよ!」
「確かにお似合いだね!」

あぁ...こんなこと言いたいわけじゃない。

「さんきゅw」
「自慢の彼女w」

(ズキン...)
もうやだ...
見たくない...自慢の彼女...か...

「いつ付き合ったのー?」

「卒業式の日!」

卒業式かぁ...、、、
私があなたと同じ小学校だったら少しは希望があったのかな?
あなたに想いを告げることができたのかな?

「おめでとう!応援してるね!」

「ありがとー」

その日はこれで終わったLINE。
いつもは「おやすみ、」まで続くのに、今日だけはLINEしたくないと思った。