過去へ舞う姫

源さんは落ち着いていて、相手の動きをしっかり捉えてる



二人をじっと観察していると声をかけられた



「あの...」



幸奈「はい?」



「宮野さんですよね?」



幸奈「はい、そうですけど...どちら様?」



「あっすみません、自らまず名乗るべきでした。奥沢栄助と申します」



奥沢さん...池田屋事件の時に亡くなる人……


私になんのようだろう?



幸奈「奥沢さん、私になにか?」



奥沢「特に用事とかはないんです。ただ話してみたくって...」



幸奈「そうですか、お隣どうぞ」



奥沢「ありがとうございます。失礼します」



幸奈「………………」




何も話すことがない……




奥沢「あの...宮野さんはどこの流派なんですか?」



幸奈「流派はよく分からないです。でも芹沢さんに教わってたんで神道無念流に近くなるのかな」




奥沢「芹沢さんに、習っていたんですか!?」



幸奈「はい、とても厳しかったけど私の為を思ってくれてのことなんで。稽古の時以外は割と優しかったんですよ」



奥沢「そうなんですか...」



幸奈「はい、とても良い人でした。悪いイメージを持たれている人の方が多かったけど、子供と遊んだりしてはしゃいでましたからね」




芹沢さんに貰ったお金はまだ使ってない


あれは組のために使おうと思ってる



奥沢「……いめーじってどういう意味ですか?」



幸奈「………………」




あっ……しまった…………



幸奈「そ、そのっ!...イメージっていうのはですね!」



奥沢「そこまで慌てなくてもいいんですよ、宮野さんが先の世から来た事は皆知ってますから」




そうだった……バレてるんだった...



奥沢「皆、先の世がどうなっているか宮野さんが来てから色々と妄想してるんですよ。でも、宮野さんの周りにはよく幹部の皆さんがいらっしゃって話しかけずらくて...」



幸奈「へ~~、そうだったんだ。初耳です!」



奥沢「クスッ 俺も先の世に興味があるんです。今日はちょっと勇気振り絞って宮野さんに話しかけてみたんですよ」



え、何?ちょっと嬉しい/////



幸奈「興味があるなら聞いてください!これから起こる事は話せませんが、未来がどうなっているかは話せますから!」



奥沢「はい、ぜひお聞かせください。」



幸奈「あと、私の事は翔と呼んでください。敬語もなしでいいですよ」



奥沢「ありがとう、じゃあ遠慮なく翔と呼ばせてもらうよ、俺の事も栄助って呼んでいいから」



幸奈「うん!でもニックネームつけた方が親近感わくかな?あっ因みにニックネームって言うのはあだ名の事ね」



奥沢「あだ名...」



幸奈「奥沢栄助...奥くん...おっくん……奥沢君でいいか」