過去へ舞う姫

帰り際お梅さんが話しかけてきた


芹沢さんはいない




梅「幸奈!」



幸奈「はい」



梅「これ」





渡されたのは簪


お梅さんがいつもつけていたもの




幸奈「受け取れませんっっ!」



梅「いいんよ~形見みたいなもんや~


うちは幸奈にもらってほしいんよ」




幸奈「……本気なんですね」



梅「フフッ うちは芹沢はんについてくだけやから~


人を愛する気持ち、


幸奈にもいつかわかる日が来ると思うわ~」




幸奈「人を愛する気持ち……」




梅「そや、気張ってぇな~」





幸奈にお梅さんは簪を渡す





幸奈「ありがとうございますっ……



お梅さん、大好きです!」




梅「うちもや、


ほなまたな~」ニコッ



幸奈「はいっまたね…」






次会うときは、もう……...



私は私の出来ることを……...……