過去へ舞う姫

梅「翔はん、ちょっと止まってえや」




後ろを見ると遠くにいるお梅さん




幸奈「あっすみません!」



梅「いいんよ、ほな行きましょ」




2人で町を歩く



梅「うちいいお店知っとるんよ~」



幸奈「そうなんですか!楽しみです!」



梅「ここや~、すんまへん団子二本とおはぎ一つ~、翔はんは?」



幸奈「団子3本に餡蜜一つ!」



店員「はい、ただいま~」



席に座る




幸奈「どれも美味しそうで迷っちゃいますね!」



梅「そうやな~」



幸奈「次は皆で来たいですね~」



梅「そうやな~...」



幸奈「...お梅さん、私が未来から来たのは知ってますよね」



梅「えぇ」



幸奈「でも私は壬生浪士組にはいませんでした。」



梅「えぇ、そうやね」



幸奈「私、初め長州の所に居たんです。


長州の人に拾われたんです。」



梅「そうやったんや...」



幸奈「そこにいるうちに私はその人達を失いたくないと思いました、


だから私は、歴史を変えるために壬生浪士組に来ました


でも、歴史は変わらなかった……何も……


皆が居なくなるのをただ見ているだけしかできない……...」



梅「うちはそんな事で諦めへんよ、


でもなぁ、うちも芹沢はんも覚悟しとるんよ


うちは芹沢はんについてくわ~


せやから、うちらのあとの歴史を変えてや~」



幸奈「お梅さん...いいんですか……?


死ぬんですよ?」



梅「芹沢はんが死んだらうちには何もあらへん、


うちは芹沢はんと一緒にいたいだけや


うちらは自分の意思で決めたんよ


翔はんも自分の意思をもって気張ってぇな」



幸奈「お梅さん...」





お梅さんも...わかってるんだ、わかってついてくんだ芹沢さんに




梅「ほな、食べましょ?」



幸奈「はいっ...」






甘味を堪能し屯所に帰る



今日の夜大和屋は燃える


私の出来る事は……





梅「なぁ翔はん」



幸奈「あっはい!なんですか?」



梅「翔はんのお名前なんて言うん?」



幸奈「へ?」



梅「翔は偽名やろ?ほんもんの名前はなんて言うん?」





幸奈「....幸奈です。宮野幸奈」



梅「フフッ 幸奈はん、おおきに~」ニコッ






お梅さんの微笑んだ顔は今までで一番綺麗で儚かった……