過去へ舞う姫

翌日……




カンッ カッ カツッ


幸奈「はぁはぁはぁ...」



芹沢「フンッ なかなかやるではないか」



幸奈「ありがとうございます...はぁはぁ...」



芹沢「だが八月から隊士なのだろう、

体力をつけろ、ちょっと動いたくらいで息が上がってしまっては身が持たんぞ」



幸奈「はい!」




昨日、腕前を見てやると言われたので芹沢さんと試合をした


やはり免許皆伝……強い……...


試合の後はマンツーマンで教えてもらい、いい稽古となった


免許皆伝にマンツーマンは贅沢すぎる


脈々と力をあげていった幸奈





芹沢「今日は終わりだ、また明日な」



幸奈「はい!」




ん?また明日?……


……..っっっっつああああああああ!!!


まじか……...……


今日を境にほぼ毎日マンツーマン指導を受ける事になった……






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




幸奈「っっやっと来ましたぁぁ!!!初!巡察!」



総司「そうだね、だけどそんなに叫ばなくても...」



幸奈「はいはい、それよりちゃんとマスク着けて!」



総司「はいはい」




マスクは作り終わったため皆に配布


最後の方はちょっとばかり汚く縫ってしまったが気にしない気にしない




幸奈「行くぞ~!」



総司「翔が仕切らないでっ!ほら笠を被って」




と幸奈に笠を被せる総司、理由は勿論、髪色で時渡りの子だとバレないようにする為だ




幸奈「ありがとう」ニコッ



総司「ドキッ いいえ、じゃあ皆行くよ~」




巡察開始




幸奈「暑い...」



総司「八月だからね」



幸奈「それにしても暑い...」



総司「我慢しなよ」



幸奈「うぅ~アイス食べたい...」



総司「あいすって何?食べ物?」



幸奈「そこ食いついてくんのね...

アイスっていうのはこういう夏の日に食べるひんやりとして甘い甘味」



総司「っ甘味!食べてみたい!」



幸奈「...この時代のものでは作れそうにないな」



総司「残念」




何か未来の甘味作れないのかな?


こんど考えて皆に食べさせてみよう!




幸奈「今度何か思いついたら作ってみようかな~」



総司「本当!楽しみだな~」



幸奈「クスッ 楽しみにしてて」




何事もなく順調に進んでいく巡察




総司「今日は何もなかったね、戻ろうか」




こうして幸奈の初巡察は終わった