幸奈「それじゃ土方、行ってくる!」


土方「あぁ二刻後までには帰ってこいよ!」


幸奈「分かってる」




屯所を出て町へ駆ける幸奈


ああ~~~

久々だなぁ楽しみすぎるぅ~!


次第に駆け足となりあっという間に宿に到着



栄太郎「幸奈っ」


幸奈「栄太郎ぉ~~~!」


ドンッ ギュゥゥゥゥゥ



幸奈「会いたかった」


栄太郎「俺も」ニコッ


栄太郎「中で晋作達が待ってる、行こうか」


幸奈「うんっ」ニコ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



幸奈「晋作!玄瑞!久しぶりぃ~!」


晋作「おうっ元気にしてたか?」


玄瑞「フンッ 久しぶりだな」


幸奈「元気だったよ、いや~なんだかんだありまして壬生浪士組の隊士になりました~」


栄太郎「隊士にっ!」


幸奈「うん、でも誰も斬らないよ、それに計画の内だから」


栄太郎「そっか...」


晋作「いや納得出来ねぇだろ、隊士になったって幸奈刀握れんのか?」


幸奈「未来で剣道してたから握れるよ、それに見てっ私の刀!」


玄瑞「買ったのか」


幸奈「うん、懐刀は貰い物だけど」


栄太郎「まさか刀が使えたとは...」


幸奈「そこまでビックリすることでも」


晋作「びっくり?」


幸奈「えっと~驚くこと?」


晋作「ふ~ん」


幸奈「話したいことは山ほどあるんだけど、時間がないから手短に話すね」


栄太郎「その前にあれ着なよ」


と栄太郎が指したのは着物


幸奈「二刻しかいられないんだよ」


栄太郎「いいじゃん、ここにいる時は女の子らしくさ」



壬生浪士組に行ってからは男装しかしてなかった幸奈



幸奈「…わかった」



隣の部屋でちゃっちゃと着替えた幸奈



幸奈「じゃあ話すよ


これから晋作と栄太郎は離れず行動して、

玄瑞は何が何でも挙兵しないこと、

これだけじゃわからないかもしれないけど大事になことなの


それから晋作、これ」



と渡したのは未来のマスク



幸奈「それはマスクといって口や鼻から細菌が入るのを防ぐもの、数が少ないから大事に使って」



晋作「俺、病気にかかんのか?」



幸奈「...うん、絶対に外さないで」



晋作「お、おう、ありがとな」