過去へ舞う姫



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平助「翔!頂くぜっっ」


幸奈「あっ!もう!」


新八「俺もっ」


幸奈「あ〜新八まで」


左之「俺も頂こう」


幸奈「うぅ~~左之まで...」


ただ今夕餉の時間だったが


残っているのは白ご飯と味噌汁



これじゃお腹空いちゃうよ~~泣



総司「取られちゃったね」クスッ


幸奈「も~これじゃ足りないよ」シュン


総司「この後僕の部屋に来な、いいものあげる」


幸奈「え...嫌な予感しかしない」


総司「そんなこと言わずに、待ってるから」


幸奈「う...ん」




はぁ~~~~~~、


ほんと嫌な予感しかしない


大阪力士乱闘事件の時にくれたお土産は…………あぁ思い出したくない


でもいかないわけにはいかない


ご飯と味噌汁を食べ終わり総司の部屋へ向かう



はぁやっぱりお腹いっぱいにならなかったな……


あの三馬鹿め!こんど懲らしめてやる!




「宮野翔」



ん?誰だ呼んだの?



「後ろだ」



と振り返ると前に試合で勝負した楠だった



幸奈「私に何か様ですか?」


楠「お前、一番隊に入るんだってな」


幸奈「あ~、そうだねもしかして楠君も一番隊?」


楠「っっ君づけするな!それと俺は一番隊だ」


幸奈「あっごめんなさいじゃあこれから宜しくね」


楠「お前何かと宜しくするつもりはない」


幸奈「へ?」



ん?何?どゆこと?



楠「目障りなんだよ、幹部の人達からチヤホヤされて、ましてやお前が一番隊?ふざけんなっっ!」


幸奈「……」



あぁ~~~、そうゆうことか


要は幹部達に気に入られてるのが気に食わないと



幸奈「いや、幹部の方々とはちょっと古い付き合いがありまして……」


楠「時を渡ってきたお前がか!?そんな嘘通用しねぇよ」



そうだった!私が未来から来てることバレてるんだった……



楠「まぁお前は幹部から気に入られてるし、情報も持ってそうだあの御方の所へ連れていかなければ」



後半は何言ってるか聞こえなかったが、楠は危ないと感づいた幸奈


っっっっ!楠って...思い出した!!!




幸奈「あなた長州の人間ね……」


楠「ほぉ俺のことも忠実に残ってるのか」


楠「まぁいい」



楠は幸奈に近づき



楠「お前、女だろ」



と耳元でささいてきた


ビクッ やばい・・・バレた



楠「やっぱりな」




楠は幸奈横を通り過ぎ立ち去っていった



楠小十郎……長州からの密偵

他にも仲間がいる……

荒木田左馬之助、御倉伊勢武、


芹沢さん暗殺の罪を擦り付けられ静粛される


忘れてたな……土方に言わなきゃだけど、長州の人だし助けたい……...




総司「翔」


幸奈「ん?総司?」


総司「部屋になかなか来ないから、餓死してたんじゃないかと心配したよ」


幸奈「餓死ってこのくらいじゃ死なんわっっ」


総司「そう金平糖一緒に食べようと思って部屋に呼んだのに」


幸奈「金平糖っっ!喜んで行きます!!!」




その後は金平糖を堪能した幸奈だった