過去へ舞う姫

総司「……まぁそれが分かってるならいいかな」




その後屯所に到着

総司に荷物を部屋まで運んでもらった




幸奈「今日はありがとう」


総司「いいよ、楽しかったし

じゃまたね」


幸奈「うん」





総司、刀の話しをしてる時とても真剣だった


私はいつか人を斬らなきゃいけない……


その日は必ず来る……



今日買った刀をじっと見つめる幸奈


……...



………………



……………………………





幸奈「っっっっ!!!!」


幸奈「手入れの仕方教えてもらうの忘れてたっっ!!!」



急いで手入れの仕方を教わりに行く幸奈だった……







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




幸奈「よしっと」



栄太郎たちへの手紙を出し、前に買った布と糸で何かを作り始めた幸奈



スッ パタンッ


土方「何やってんだ?」


幸奈「ん~作ってるの」


土方「何をだ?」


幸奈「マスク」


土方「"ますく"って何だ?」


幸奈「え~っとね、細菌が口や鼻から入るのを防ぐもの」


土方「ふ~ん、なぜそれを?」


幸奈「...風邪、引いちゃう人増えるんだよね~
まぁまだ先の話だけど、今から予防した方がいいかなと思って」


土方「もしかして、それ人数分作るのか!?」


幸奈「そうだね、てか人数分以上は作らなきゃだね」


土方「誰か手伝わせたがいいか?」


幸奈「いや~別にいいよ、どうせ暇だし」


土方「そうか、…なぁ金はどうしたんだ?」


幸奈「前に貰ったお給金で買った」


土方「っっ普通そういうのは隊費で出すだろ!?」


幸奈「別にお給金使い道ないし、隊費から出されたものだからよくない?」


土方「いや、後で返す」


幸奈「今回はいいよ、また組全体で必要そうなものがあったら次言うから」


土方「いや、ダメだ。必ず必要な時が来る使い道がないのなら今使う必要は無い」


幸奈「そう」


土方「大事にとっとけ、後で近藤さんに言っとく」


幸奈「ありがとう」


土方「フンっ」




土方(これ一人で作るのかなりきつくないか?こんど斎藤にでも手伝わせるか)


シュル スッスッ


マスクを縫う音だけが聞こえていたが



幸奈「ねぇ土方……聞いて欲しいことがあるの」