過去へ舞う姫

幸奈「わ~~、やっぱりいいね町は」


総司「なんかものすごくチラチラと見られてる気がする」


幸奈「……っっ!私が笠被るの忘れたからっっっ」


総司「それだけじゃないと思うけどな~」


幸奈「へ?あと何があるって言うの?」


総司「クスクス着いたよ、刀買うんでしょ?」




いつの間にか目的地に到着



幸奈「わぁ~~~、この中から選ぶの?」


総司「そうだね、試しに目に止まったの抜いていけば?」


幸奈「うん」




1本とり、抜いてみる


スゥ ピタッ




幸奈「ぬ、抜けない……」


総司「抜けなかったら元も子も無いよ、他にないの?」


幸奈「じゃあこれ」



今度こそはと抜いてみる


スッ ピタッ



幸奈「またもや抜けない……」



総司「次」



これを何度か繰り返し……


スッ




幸奈「抜けた!!!」


総司「じゃあ勘定しようか」





やっと手に入れた刀と脇差、心なしか芹沢さんに貰ったものと似ている

大切に使わなければ……




総司「それじゃ刀を買ったことだし、ちょっと休憩しない?」


幸奈「えっ!?帰るんじゃないの?てか行きたいところあるんだけど...」


総司「ん~~~~、じゃあ休憩して翔の行きたい所行こうか」


幸奈「え~~」




総司に引きずられついた先は





幸奈「甘味屋……想像してたけどっっ」


総司「みたらし10本に餡蜜2坏、あと桜餅4つ」


幸奈「っっ頼みすぎ!」


総司「いーじゃない、幸奈の分も頼んだんだし」


幸奈「総司はさっき団子食べたばっかでしょ?


………………ねぇ、ここの勘定総司がしてくれるんだよね?」


総司「今日は金子持ってきてないよ?」


幸奈「てことはまさか」


総司「うん、刀代の残りで勘定するよ」


幸奈「何やってんの!これは近藤さんに刀代として頂いたお金なんだけど」


総司「にしては量が多いよね」


幸奈「...まぁ確かに」


総司「てことは少しは翔に息抜きして欲しいと思ってるんだよ」


幸奈「...そう」




総司は近藤さんのこと慕っているし、私よりも物凄く長い間一緒にいるから嘘ではないんだろうけど




幸奈「総司も頼む必要ある?」


総司「僕は翔のためにわざわざ一緒に町まで来たんだよ、それに翔が食べてるのに僕が見てるだけなのはおかしいよね」


幸奈「まぁ確かに」


総司「あっ来た来た、いっただっきまーす」



パクッ

総司「ん~、美味しい」パクパク


幸奈「いただきマース、...おいしっ」




その後甘味も食べ終わり




総司「翔の行きたい場所ってどこなの?」