過去へ舞う姫

土方「はぁ?何言ってんだ」


幸奈「私が平兵士の誰かに勝ったら外出許可をだしてって言ってるのっっ」


土方「女のお前が?うちの隊士に勝つ!?」


幸奈「そう、勝つの」


土方「…………」





土方は黙り込み考え中


あともう一押しかな





幸奈「はぁ~それにしても大阪今頃大変なんだろうな~」


土方「っっ!大阪で何かあるのか!?」


幸奈「それはもし私が試合で負けてら教えてあげますよ」


土方「………… いいだろう」


幸奈「よしっそうと決まれば道場に向かうぞ~」





気分ルンルンで道場に向かう幸奈


そんな幸奈を呆れながら見ていた土方



顔や体はなかなかいいのに、あの性格はどうにかならないものか……


少々残念がる土方だった







道場……


ガタンッ


平助「へっ?なんで翔ここに来てんの?」





突然の幸奈の訪問に驚く平助





幸奈→土方「あ〜それは「今から翔と隊士の誰かを試合させてくれ」もうっ私が喋ってたのに」





土方の隣で幸奈がグチグチ言っている





平助「翔が試合?」


土方「あぁそうだ、早くしろっ」


平助「っっじゃあ、くっ楠来い!」


幸奈「はいっ」





戸惑いながらも平助は平兵士を1人呼んだ





土方「翔、お前木刀と竹刀どっちがいい?」


幸奈「う~ん木刀痛そうなんで竹刀で」





と幸奈が言うと竹刀を土方が投げてきた


それを案外華麗に受け取る幸奈





土方「チッそれじゃ試合始めるぞ、平助!審判しろ」


平助「はいっ」





試合をする為位置につく


道場の周りには平兵士の皆さん





隊士「あいつ大丈夫なのか?」ヒソヒソ


隊士「相手は楠だぞ」ヒソヒソ





どうやら楠と言う人はなかなか強いらしい


楠?どっかで聞いたことあるような?……
まぁ今は試合に集中っっ




平助「それでは両者構えて……初めっ」