過去へ舞う姫

梅「翔はんは綺麗な髪色してますな~」


幸奈「あ〜これは生まれつきなんですよ」


梅「翔はん時渡りの子やろ~」


幸奈「っっそこまでお見通しですか」


梅「偉い騒がれてはったからな~」


幸奈「そうなんですか」


梅「きっと芹沢はんもそれをわかってはるやろうな~」


幸奈「そうなんですかっっ」


梅「そやで~黄金色の髪の女の子、京で知らん人はおらへんで~」


幸奈「まじか…っっじゃあっっっ平兵士達にも!!!」


梅「バレてるやろな~」


幸奈「嘘~名前変えて男装した意味……」






幸奈は栄太郎達といる時は女物の着物を着ていたが、壬生浪士組に来るときは男装して来たのだ





梅「その髪色見たら誰だって時渡りの子や思うで~」


幸奈「そんな~~」


梅「難儀な子やな~」


芹沢「梅、入るぞ」





スッと襖が開く





梅「芹沢はんもう一刻たってしまいましたん?」


芹沢「ああ、翔を土方の所に返さなければならん」


梅「残念や~じゃあ翔はんまた来てな~」


幸奈「はいっまたね~お梅さん」


芹沢「行くぞっ翔」


幸奈「はいっ」





またね~とお梅さんに手を振る幸奈、

一瞬戸惑ったお梅さんだったが幸奈を真似て手を振った





幸奈「芹沢さん、またお梅さんに会ってもよろしいですか」


芹沢「構わん」


幸奈「ありがとうございます」






芹沢さんは歴史の中では悪人だったが、幸奈はいそう感じなかった



私の事追い出さなかったのはきっとお梅さんの為なんだろうな


言葉足らずでわかりずらいけど、悪い人じゃない、

そう分かっただけで幸奈はとても嬉しかった