過去へ舞う姫

平助「あ〜総司ずるいぞ、俺も幸奈の隣に…」


総司「何言ってるの?平助はどうせ左之さんたちとバカやるんでしょ」


平助「なっっんなことねーもん、隣いいか?」



いきなり話ふられても……



幸奈「どうぞ」


平助「よっしゃ」ニカッ



あ〜やっぱり可愛いな藤堂くん



近藤「それでは皆揃ったな、食べる前に新入隊士の紹介をしたい」



近藤さんの声が響く


近藤「歳、頼む」


土方「あぁ、宮野来い!」


幸奈「っっはいっ!」




いきなり紹介!?聞いてないんだけど……

確か私の正体は隠さなきゃいけないはず………


土方達のところまで来た幸奈


早く言えと土方が目で訴えてくる


はぁ~〜、仕方ない…………




幸奈「…土方副長の小姓となりました、宮野……かっ翔です。よろしくお願いします。」


隊士「なぁあいつ女見てぇーだな」ヒソヒソ


隊士「あぁ、それにあの髪色」ヒソヒソ


隊士「黄金色の髪って半年前…」ヒソヒソ




平兵士達がコソコソと幸奈の事を話している



土方「こいつに何がする奴らは許さねぇーからな!話は以上だ」


近藤「それでは頂くとしよう」



皆が一斉に食べ始める


はぁ緊張した~


まだ平兵士の人達が何か言ってるけど気にしない気にしない


沖田の所へ戻った幸奈




総司「ねぇ"翔"って名前どうしたの?」


幸奈「翔は私の兄の名前、私の正体バレちゃいけないんでしょ?」


総司「あ〜そういえばそうだったね」


幸奈「沖田さんって適当すぎる」


総司「酷いな~そんな事ないよ、それより沖田さんってやめない?」


幸奈「え~結構他人行儀でいいと思ったんだけど」


総司「他人行儀って一応仲間なんだし、仲良くしようよ」


幸奈「……まぁそれもそうですね、じゃあ改めてよろしく沖田」


総司「名字の呼び捨てって……普通下の名前でしょ?」


幸奈「はいはい、ちょっとからかっただけごめんね総司」


総司「いいですよ許します」ドキッ


幸奈「なぜ敬語?」