過去へ舞う姫

着替え終わった幸奈



幸奈「で、何か用があるの?」


総司「えっ?……いや特に用はなくて、ただ遊ぼうかなぁと」


幸奈「私と?土方と?」


総司「土方さんで遊ぶんだよ」


幸奈「土方で?」



どういう意味?



総司「豊玉発句集って知ってる?」



幸奈「あぁ、土方が書いてる下手な俳句のこと?」


総司「フフッ 知ってるんだね、じゃあ話は早いかな」



総司は戸の中をゴソゴソとあさくる



総司「あっ、あった」


幸奈「で、どうするの?それ」


総司「じゃあちょっとやってみようか」ニヤッ



今の顔……嫌な予感がする



総司は襖を開け廊下に出り、大声で叫びだす




総司「梅の花〜!!一輪咲いても〜!!梅は梅〜!!」




あぁ...これは、土方のへたい俳句の一つだ



だがこれを叫んだという事は次に起こるのは.....





土方「総司〜〜!!!!!」




廊下に顔を出すと鬼の形相をした土方がこちらに向かって走ってきている


見なければよかった.......




総司「アハハ〜 鬼ごっこの始まりだ〜」




笑いながら草履を履き庭に逃げる総司



総司「翔!おいで!」


幸奈「おいで?」


総司「幸奈は強制参加」





と言われ渡されたのは豊玉発句集



やばいぞ.....これは.....





土方「か〜け〜る〜!」



恐ろしき顔の土方が幸奈の上に仁王立ち




幸奈「あっ.....これは.....」




助けを求めようと総司を、見る



だがそこに居たはずの総司はもう居なかった




...............総司ぃぃっ!!!!!





仕方ない...一か八かっっ!




幸奈「春の草〜!五色までは覚えけり〜〜!!」




一瞬固まる土方


その隙をつきその場から去る幸奈




土方「翔ぅぅぅっ!!!」




わっ!!やばい!!


めちゃめちゃ起こっているではないかっ!!