「これは‥現実?でも君とは夢で…」

突然の非現実的な出来事に混乱する俺。
それを不安そうに見つめる女の子。

「現実だよ…。私とあなたは一度夢で会っている。
‥そしてまた、今度は現実で出会った。」

訳がわからない。
なぜこんなに冷静で居られる?
なぜこんな事が現実に起こる?
有り得ないだろ。

「なんで……?」

「…何が?」

「なんで君がここに…?」

戸惑う俺を落ち着かせようとしているのか、彼女はそっと俺の頬に触れた。

「あなたが私を呼んだ。
あなたが求めてくれたから私はここにいる。」

「こんな事が起こるなんて…」

「…おかしい?‥怖い?……でも現実なの。」

まるで子供に言い聞かせるような声色で俺に語りかけてくる。

「おかしくない。…怖くもない。ただ……」

「…ただ?」

「─…夢みたいだ……」