「ちゃんとした
お祝い出来なくてごめんね。」

「真白からこんな素敵なプレゼント
貰えただけで充分だよ。」


静かな個室でささやかなお祝い。


夏樹は今までのどんな誕生日よりも
思い出に残る日になった。


真白のお腹は
どんどん大きくなっていく。
夏樹はお腹に手を当て
話しかけた。


「今日はママがプレゼントくれたんだ。
お前たちにも早く見せてやりたいな。」


真白はそっと夏樹の手に自らの手を重ね
微笑みかける。


「早く会いたいね。
ナツくんと私の子供たちに。

でもお願いがあるの…。」