早いもので季節はもう11月。

真白は休憩室のイスに座りながら
ぼーっと考え事をしていた。


『真白、ぼーっとしてどうしたの?』

『ミナ、明日ナツくんの誕生日なんだ。
何にも用意してなくて…
どうしたらいいのか考えてたの。』


ミナとは研修中に仲良くなった
同い年の看護師だ。


『誕生日かぁ〜。
2人の誕生日は今年が最後でしょ?
来年にはベイビーがいるもんね。
豪華な手料理振舞って…
記念に残る物プレゼントするとか?』

『もー難しいよー!
ミナ、今日買い物付き合ってー!』

『OK!』