コンコン


「花、話がある。」

自分の部屋に逃げてからしばらくしてお父さんが声をかけてきた。

何を言われるかなんて、聞かなくてもほぼ分かる。


「どうしてお前はいつもそうやってお母さんを悲しませる事しか出来ないんだ。いつまでも家にいてバイトも続かずこれからどうするつもりだ?」


お父さんは昔から全てが正しい。
私が20歳を過ぎてから厳しくなった。
昔の優しいお父さんはもういないんだ、、、


私はこれからなんて人生が見えない。
自分のコンプレックスに潰されそうになりながら毎日生きるのが辛いのにワカッテクレナイ



言葉の代わりに涙が溢れでる。
どうしてこんなになってしまったんだろう。

お父さんは呆れたのかため息をついてリビングに戻った。