手紙を読み終えた私の頬は、涙でぐっしょりと濡れていた。

今まで気づかなかった。
気づきたくなかった思いが頭の中を駆け巡る。


(私、お兄ちゃんのこと好きだった)


溢れた思いと涙は、留まることを知らない。