次の日の朝。
目が覚めた時には、リビングのソファーの上だった。

重い体をゆっくり起こすと、ふわりといつも使っているシャンプーの香りがしたから、昨日お風呂には入ったのだろう。

いつの間にソファーなんかで寝たのか、記憶が飛んでいてわからない。

「あ。和叶おはよう。」

キッチンから、バタバタとお兄ちゃんが急いで朝ごはんの準備をしている音が聞こえる。