「和叶!朝だよ!」
「後、10分」
「それで3回目だよ。もう7時なっちゃうよ?」

呆れたような声で私を起こそうと頑張るお兄ちゃんと、起きる気の無い私のくだらない掛け合いも、始めてから10分が経過しそうになっていた。
このままだと、永遠に続きそうな気がするから、気は乗らないけど、私はゆっくりと体を起こした。


「おはよう、、、学校は?」
お兄ちゃんが心配そうにそう言うのを聞いて、思わず笑いそうになる。

「おはよう。、、今日から春休みだから学校無いけど。」