テスト期間になると、俺はノートを借りることを口実に三日月とLINEを始めた。

クラスが始まる時にも、友達の友達という繋がりで三日月とやりとりをしていたこともあったため赤の他人と言うわけでは無かったが、それでも意識している人とLINEをするのは新鮮だった。

「いま三日月何してるの？」

「いや、特に何もしてない。」

「暇なの？」

「まぁ暇かなぁ。悠人は？」

「暇してる。どっか遊びに行く？」

「出かけるのはだるい。」

「暇なくせに、笑」

「まぁ行ってもいいよ？悠人の奢りなら」

「いやぁ、お財布スカスカだからなぁ笑」

こんな他愛もないやりとりを続けていた。
ただただ、続けていた。
それだけで俺は満足していた。

そう、そしてこの時には俺の中の意識は、一つの感情に変わっていた。