それから、放課後までメールが返って来ることはなかった。
「おい慶太、絶対行けよ」
祐輔は真面目な顔で言う。
「もー・・・最悪や!」
「俺がチャンス作ったってんからよ!きっちり決めて来いや!」
他人事みたいに言いよって
こっちはめっちゃ緊張してんねんで!?
2アウト満塁で打順回ってくる方が全っっ然マシやわ!
しかも校舎裏ってさあ・・・
何こいつ、ベタな少女漫画の展開狙ってんの?
みたいに思われたらどーしてくれんねや!
マイナスの思考がどんどんどんどん巡る。
あー、早く来て!浅野。
そして振ってやってください、この小心男を!
