「…わぁ。大きい学校だねぇ!杏ちゃん。」


「そうね。…瑠衣、私から離れないでね。」


「大丈夫だよー。そんな悪い人いないって。」



「瑠衣は警戒心無さすぎなの!」









私は桐谷杏。
今日高校に入学する16歳。


そしてこの隣の子は、桜宮瑠衣。
私の幼なじみで、警戒心が無いに等しい。








「お!いたいた。君たちかな今日入学式する女の子は。」


「あ、はい。えっと…」


「あ、ここの保健医の宮本藍です。気軽に藍ちゃんって呼んでね。」

「…はぁ。」


「とりあえず保健室に案内するから一緒に来てくれる?」

「「はい。」」








私たちの高校生活は大丈夫なのだろうか…。