中学1年生の時、好きな男の子がいた。

彼の笑うとたれる目が大好きで、その日は人生初の告白をしようと決めていた。

なのに。

『急なんだけど、俺引っ越すんだ』

そう教室で告げられて。
何も言えなくて。

結局告白もできなかった。

だけど放課後になってから

『今更だけどさ、俺お前のこと好きだった』

周りには聞こえないくらいの声でされた告白に私は驚いて。

『私も好きだよ』って言いたかったのに、のどが詰まって言葉にならなくて。

帰ってから布団に突っ伏して泣いた。





今でもふと思い出す彼は、今どこで何をしているんだろう。